株式会社オルトメディコ

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紅茶を飲むことで
ストレス軽減が期待!

早稲田大学との共同研究で紅茶エキスが
ストレス軽減に対する効果を発見しました。

ストレス軽減効果の検証研究の実施

株式会社オルトメディコで は、早稲田大学 ナノ・ライフ創新研究機構の矢澤一良先生、高見澤菜穂子先生と共同で、日頃ストレスを感じている 者 を対象に、 紅茶エキス の摂取によるストレス軽減効果の検証研究 を実施し 、紅茶を飲むことはストレスの軽減に有効であることを見出しました。

早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構
矢澤一良先生、高見澤菜穂子先生との共同研究

【研究の目的・背景】
近年、時代はストレス社会となり、仕事や職業生活に関して強い不安、悩みまたはストレスを感じている人が増えています。過度なストレスは、体調不良を引き起こすだけでなく、こころの病気を引き起こす要因ともなるため、健康を維持する上では早い段階からストレスを解消していくことが重要となります。
本研究ではストレスを軽減する素材として、紅茶に着目しました。紅茶 エキス に含まれるテアニンやカテキン、テアフラビン、カフェインなどはストレス軽減効果が期待される成分であるため、紅茶の摂取はストレスの軽減または解消に有効であることが見 込まれます。
そこで、紅茶の機能性を専門に研究されている早稲田大学ナノ・ライフ創新研究機構の矢澤一良先生、高見澤菜穂子先生との共同研究にて、ヒトを対象に紅茶 (ウバ茶 ) の摂取が実際にストレス軽減効果を発揮するのか検証いたしました。

ストレス社会における紅茶エキスの
効果を数字で検証

図1.対象者の摂取スケジュール

【研究題目】
紅茶の健康機能への影響と紅茶エキスによる各種生体バイオマーカーと精神状態に与える影響
【研究期間】
2017年1月1日~2017年12月31日
【研究の目的・背景】

対象者: 日頃ストレスを感じている健常な成人日本人男女
(男性10 名、女性11 名)

試験デザイン: ランダム化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー比較試験

内容: 対象者には、紅茶エキスカプセルまたはプラセボカプセルを摂取させました。1 日に摂取する紅茶エキス量は、各食事前に500 mL の紅茶を摂取する計算としています。対象者は、紅茶エキスカプセルを先に摂取する群 (紅茶エキスカプセル先行群)とプラセボカプセルを先に摂取する群(プラセボカプセル先行群) に分け、それぞれ3 週間、1 日3 回・1 回4 粒を朝・昼・晩の食事前に摂取していただきました。紅茶エキスカプセル先行群とプラセボカプセル先行群の摂取スケジュールは図1 に示した通りでした。

ストレス評価は、心拍変動の測定による自律神経機能の評価と気分プロフィール検査 (POMS2) による気分状態の評価で実施しました。また、これらの評価は紅茶エキスカプセルまたはプラセボカプセルの摂取前後に行われ、試験期間を通して4 回評価しました。
解析では、紅茶エキスカプセルまたはプラセボカプセルの摂取前後のデータを統合し、紅茶エキスおよびプラセボの効果を比較しました。

LF/HF 比を低下させる効果を確認

図2.対象者全体でのLF/HF比の変化
群間で傾向差あり (P< 0.10)

【結果の概要】

1. 自律神経機能に対する影響 紅茶エキスカプセルはLF/HF 比を低下させる効果を示す傾向 が確認されました (図2)。

  • *1 LF (低周波成分; 交感神経系成分) とは、交感神経の活動指標であり、ストレスを感じている状態のときに高くなる
  • *2 HF (高周波成分; 副交感神経系成分) とは、副交感神経の活動指標であり、リラックス状態にあるとき高くなる
  • *3 LF/HF 比とは、自律神経機能のバランスを評価する指標であり、2.0 以上の値では自律神経機能のバランスが乱れている状態にある

図3.対象者全体でのネガティブな気分状態
(緊張ー不安)の変化
群間で傾向差あり (P< 0.05)

【結果の概要】

2. 気分状態に対する影響
気分プロフィール検査の結果、紅茶エキスカプセルは「緊張-不安」を有意に低下させる効果を示すことが確認されました (図3)。

  • *「緊張-不安」とは、不安や緊張などの気分を指し、数値が高いほどより緊張している状態にある。

日頃から紅茶を飲むことで
自律神経を安定させることが期待できる

まとめ
以上の結果から、紅茶エキスの摂取は、自律神経機能の悪化を抑制する傾向、緊張や不安などの気分を改善することが示されました。日頃紅茶を飲むことでストレスの軽減を期待できることが明らかとなりました。

用語説明

【心拍変動の測定】
心拍は自律神経系による調整を受け、運動や精神活動の状態に応じて変化することが知られています。
そのため、自律神経活動の指標として用いられています。
【気分プロフィール検査】
医療現場や教育、福祉などの分野で世界的に広く使われている、気分状態を評価する心理検査です。
「緊張-不安」は、不安や緊張などのネガティブな気分の指標として評価されます。

学術論文
Naoko Takamizawa, Shin-ichiro Yamashita, Naoko Suzuki, Kazuo Yamamoto, Haruko Takeyama, Kazunaga Yazawa, Tsuyoshi Takara. The impact of Uva tea extract capsule consumption on psychological stress -A randomized, double-blind, placebo-controlled, crossover trial-. Jpn Pharmacol Ther. 2018; 46(12): 2001-2010.

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