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もふもふワールド リターンズ

皆様、こんにちは。
統計解析課の板橋です。

恩師上野野動物園で毎年8月中旬に開催されている夜間開園へ行ってきました。
なんと、閉園時間が3時間も延長していました。

夜間開園で最もアツいのは小獣館です。

閉園時間延長中は、普段は暗い小獣館の夜行性ゾーンの灯りが点いているため、
通常では暗くてよく見ることができなかった夜行性小動物たちの詳細な姿を堪能することができます。

今回はそんな小獣館で出会える夜行性のサル目、ショウガラゴを中心に、サル目の動物について書きたいと思います。

サル目は大きく二つのグループに分かれ、ガラゴ類はサル目の中でも切れ目状の曲がった鼻の穴を持つ”曲鼻猿類”と呼ばれるグループに属します。

ショウガラゴ(曲鼻猿類)

それに対して、我々ヒトを含むまっすぐで下に開いた鼻の穴を持つサルの仲間は”直鼻猿類”と呼ばれています。

ジェフロイクモザル(直鼻猿類)
是非、鼻の穴に注目してみてください。

曲鼻猿類と直鼻猿類では目の構造にも大きな違いがあります。

こちらの写真をご覧ください。
ショウガラゴちゃんの目がぎらりと光っていますね。

これは網膜の裏にあるタペタム (輝板)と呼ばれる構造によるものです。
タペタムは多くの哺乳類に備わっており、網膜を通った光をタペタムが反射し、もう一度網膜に返すことで、暗闇でも高感度で物を見ることができます。
ネコやシカなどの目が暗いところで光って見えるのもタペタムによるものです。
直鼻猿類はこのタペタムを失っています。

そのためなのかはわかりませんが、直鼻猿類の中で夜行性なのはメガネザルの仲間やヨザルの仲間に限られています。

スラウェシメガネザル

ヨザル

マダガスカル島に生息するキツネザル類の一部を除いたほとんどの種が夜行性である曲鼻猿類とは対称的ですね。

一方で、直鼻猿類は哺乳類で唯一、色覚を司る錐体細胞という視細胞が集中して存在する中心窩と呼ばれる構造を網膜の中心に持ち、それによって優れた視力がもたらされています。

アビシニアコロブス (直鼻猿類:狭鼻小目)

ジェフロイクモザル(直鼻猿類:広鼻小目)

皆さんも是非上野へ足を運び、サルの違いを感じてみてください。

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