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もふもふワールド 有袋類の逆襲

みなさま、こんにちは。
統計解析課の板橋です。
今回は待ちに待った有袋類回です。

<カンガルー>
・著名な有袋類

ご存知の通り、有袋類は、生まれた直後の未熟な状態の子供を腹部にある育児嚢と呼ばれる袋で育てる哺乳類の総称です。

オーストラリアのイメージが強いですが、世界中で有袋類の化石が見つかっていることから、かつては世界中に分布していたと考えられています。(現在では、南北アメリカ大陸にもオポッサムなどの有袋類が残っています)

有袋類が出現した後に現れた、発達した胎盤を持つ有胎盤類と呼ばれるグループとの生存競争に敗れ、有袋類はほとんどの大陸から姿を消しましたが、オーストラリア大陸と南アメリカ大陸は長い間他の大陸から孤立していたため、有胎盤類との競争が無く、有袋類は絶滅せずに今日まで残りました。
新たな種族によって古い種族が滅ぼされる、、、まるでX-MENのような話ですね。

有袋類に注目するうえで欠かせないのが適応放散と収斂進化です。

他の大陸から長い間孤立し続けたオーストラリア大陸では、有袋類の祖先は多様な環境に適した形態へと進化していきました。
適応放散と呼ばれる現象です。

<コアラ>
・見事に樹上に適応しました

適応放散の結果、オーストラリア大陸では収斂進化という現象がおこるのですが、
今回は特別に具体例をお見せしたいと思います。

<モモンガ>
・滑空します

<フクロモモンガ>
・滑空します、ひだ状に見える部分が飛膜です

ご覧ください。
有袋類の一種のフクロモモンガが、有胎盤類の一種のモモンガと非常に類似しています。

両者とも樹上に適応した夜行性の動物ですが、フクロモモンガもモモンガも、どちらも飛膜と呼ばれる皮膚の膜を前肢から後肢にかけて持ち、木から木へと滑空する際に用いています。
しかしながら、モモンガはリスやネズミと同じ齧歯目、フクロモモンガはコアラやカンガルーと同じ双前歯目に分類されており、系統的には離れています。
このように、系統的に異なっていても、同じような環境に適応した他の地域の生物と形態が類似することがあります。
これが収斂進化と呼ばれる現象です。

<ショウガラゴ>
・夜行性かつ樹上に適応した小型の素早い動物、サル目

<ムササビ>
・夜行性かつ樹上に適応した小型の素早い動物

<フクロモモンガ>
・夜行性かつ樹上に適応した小型の素早い動物

それにしても、夜行性かつ樹上に適応した小型の素早い動物たちは、大きな目や尻尾を持っていることが多いように感じますが、これも何か意味があるのでしょうか、それとも気のせいでしょうか。
気になりますね。

そういえばムササビの尻尾も大きかったですね。

<ムササビ>

それでは、さようなら~。

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