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2025.05.09
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徐々に気温も高くなり、夏の気配を感じますね。
急に暑くなる日もありますので、5月でも熱中症には気を付けてくださいね。
今回は、ニュートリゲノミクスを用いた食品の機能性検証について、
実際に行われた研究を基にご紹介します。
この研究では、ヒトの皮膚の修復に関与するヒト線維芽細胞が酸化ストレスによって受ける影響と、コラーゲン関連遺伝子の発現に対する植物発酵液SW (果実や野菜を酵母や乳酸菌などで発酵させた液体) の効果を検討しました。また、植物発酵液SWが肌機能に与える作用機序を考察するため、ヒト線維芽細胞を植物発酵液SW含有培地で培養しました。
その結果、植物発酵液SWで培養したヒト線維芽細胞は、植物発酵液SW非含有培地で培養したヒト線維芽細胞と比べ、定常時の細胞内活性酸素種 (ROS) レベルの有意に減少することが確認され、過酸化水素による細胞障害に対する保護効果が示されました。
さらに、real-time PCRを行った結果、植物発酵液SWで培養したヒト線維芽細胞ではⅢ型コラーゲンであるCOL3A1遺伝子発現の顕著な増加が認められました。
まとめると、
植物発酵液SWには、ヒトの皮膚の修復に関与するヒト線維芽細胞において、酸化ストレスからの細胞保護効果が確認され、創傷治癒や肌弾力に関わるとされるⅢ型コラーゲンの合成を促進する可能性が示されました。
このことから、加齢に伴う肌の維持機能の低下を改善する効果が期待されました。
図1. 示唆される植物発酵液SWの皮膚損傷抑制効果
こちらの研究では植物発酵液SWのメラニン産生抑制効果とチロシナーゼ活性阻害作用について調査しました。メラノーマ細胞を植物発酵液SW含有培地で培養した結果、植物発酵液SW含有培地で培養したメラノーマ細胞は植物発酵液SW非含有培地で培養したメラノーマ細胞と比べ、有意にメラニン量が減少しました。さらに、メラニン産生の律速酵素であるチロシナーゼ活性の有意な阻害も確認されました。
まとめると、
植物発酵液SWはメラニン産生律速酵素の活性阻害を介してメラノーマ細胞のメラニン産生を抑制することが確認され皮膚における色素沈着を防ぐ機能が期待されました。
図2. 示唆される植物発酵液SWの色沈着抑制効果
上記の研究はあらかじめ報告されていた機能性の作用機序の解明のため、ニュートリゲノミクスを活用しておりますが、細胞内の全mRNAを網羅的に解析するトランスクリプトーム解析を実施し、食品素材の新しい機能を探索することも、ニュートリゲノミクスでは可能です。
【参考文献】
1) | 矢野 敏史ら. ヒト線維芽細胞の酸化ストレス障害およびコラーゲン遺伝子発現に及ぼす植物発酵液SWの影響. 薬理と治療. 48(7). 2020. |
2) | 及川 哲志、 原 太一. 植物発酵液SWのメラニン産生抑制効果に関する研究. 薬理と治療. 48(7). 2020. |
オルトメディコでは、上記のような研究を実施し、食品素材の新たな機能性や作用機序の探索が可能となる「ニュートリゲノミクスサービス」を提供しています!
ご興味のある方は是非お問い合わせください!
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