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2025.05.27
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4月より、「日本人の食事摂取基準 (2025年版)」の運用が開始されました。
食事摂取基準は、国民の健康維持・増進を目的に、必要な栄養素の摂取量やバランスを示した重要な指針となるもので、厚生労働省によって策定・公表されています。
今回は、注目の改訂ポイントを3つご紹介します。
① 「骨粗鬆症」とエネルギー・栄養素との関連が新たに追加
「生活習慣病及び生活機能の維持・向上に係る疾患等とエネルギー・栄養素との関連」において、以下の疾患群に「骨粗鬆症」が追加されました。
(生活習慣病)
● 高血圧
● 脂質異常症
● 糖尿病
● 慢性腎臓病 (CKD)
(生活習慣及び生活機能の維持・向上に係る疾患)
● 骨粗鬆症
骨粗鬆症予防の最終目標は「骨折の予防」とされたことから、骨の健康を訴求する機能性表示食品や栄養機能食品などの需要も高まることが考えられます。
② 鉄の耐用上限量が削除
これまで設定されていた鉄の耐容上限量 (UL) が科学的根拠に基づき撤廃されました。
成人男性: 45 mg/日、成人女性: 40 mg/日 → 上限量設定なし
これは、健常人における過剰摂取の健康被害リスクが低いと判断されたためです。
ただし、無制限な摂取を推奨するものではなく、個々の健康状態や生活状況に応じた適切な管理が求められます。
また、鉄の栄養状態を評価する指標として「フェリチン値」が推奨されるなど、鉄における考え方の変化にも注目です。
③ エネルギーと栄養素の基準の見直し
今回の見直しでは、年齢・性別・身体活動レベルに応じたエネルギーと栄養素の必要量の設定が強化され、より個別化された栄養管理が可能となりました。
以下、栄養素の変更点の一例です。
表. 日本人の食事摂取基準 (2020年版) からの栄養素基準の変更点 (一例)
栄養素 | 変更点 |
---|---|
食物繊維 | 推奨摂取量が1 g増加し、25 g/日以上に |
ビタミンD | 18歳以上の男女の目安量 9.0 μg/日 |
ビタミンB12 | 18歳以上の男女の目安量 4.0 μg/日 |
今後の食事摂取基準の在り方として、5年ごとの改訂にとらわれず、社会背景の変化や科学的知見の集積状況等に応じて柔軟に見直す可能性についても言及されています。
他にもたくさんの変更点がありますので、ぜひチェックしてみてください。
【参考文献】
厚生労働省. 「日本人の食事摂取基準 (2025年版)」策定検討会報告書. https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44138.html
(2025年4月15日検索)
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