様々な新着情報をお届けします
メルマガ
2025.05.28
SNSでもお役立ち情報を配信しています!いいね・フォローをお願いします。
5月に入ると、気温が一気に上がることがありますが、実はこの時期でも熱中症のリスクが高いことをご存じでしょうか?熱中症といったら夏のイメージがありますよね。
今回は熱中症についてご紹介します。
ヒトは環境によって体温が変動せず、基本的に36~37℃の範囲で体温を調節しています。
体内では生命を維持するためにさまざまな活動が行われており、その代謝や酵素の働きにおいて、この温度が最も適した条件となっています。私たちの体は運動や日常的な活動によって常に熱を生み出していますが、同時に異常な体温の上昇を抑えるための効率的な調節機能も備わっています。
暑い時には、自律神経を介して末梢血管を拡張させ、皮膚に多くの血液を送ることで、外気との「熱伝導」によって体温を下げることができます。また、汗をかくことで「汗の蒸発」によって熱が奪われ、体温の低下を助けます (図1)。汗は体内の水分を原料として皮膚の表面に分泌され、このメカニズムも自律神経の働きによるものです。
図1. 異常な体温上昇を抑える仕組み
しかし、このように血液の分布が変化し、汗によって水分や塩分 (ナトリウムなど) が失われる状態に対し体が適切に対応できない場合 (脱水状態)、筋肉のけいれんや失神を引き起こすことがあります。そして、熱の産生と「熱伝導および汗」による熱放出とのバランスが崩れると、体温が急激に上昇し、これが熱中症の状態となります (図2)。
図2. 熱中症の起こり方
熱放散が減少する環境下だと熱中症が発生しやすくなります。
高温、多湿、風が弱い、または熱を発生する輻射源(熱を発生するもの)がある環境では、体から外気への熱放散が減少し、汗の蒸発も十分に行われなくなります。
<具体例>
工事現場、運動場、体育館、家庭の風呂場、気密性の高いビルやマンションの最上階など
体内で発生した熱は血液に移動し、熱い血液が皮膚近くの毛細血管に広がり、そこで体外へ熱を放出することで血液の温度が下がります。その後、冷えた血液が体内に戻ることで体温が下がります。体が熱くなると皮膚が赤く見えるのは、皮膚下の血管が拡張して多くの血液が集まり、その血液が熱を放出しているからです。しかし、これにより熱を運ぶための血液量が減少します。加えて、汗をかくことで体内の水分が失われ、これらの両方の作用が重なると、血液自体が減少し、効率よく熱を外に逃すことができなくなります。このような状態は、高齢者や栄養が不十分な人、下痢や感染症によって脱水気味の人にも当てはまります。
また、周囲の環境が高温・多湿・強い日差し・無風の場合、体表に分布した熱い血液をうまく冷やすことができず、その熱い血液が体内に戻り、体温調節がうまくいかなくなります。体内の水分が減少すると、筋肉や脳、肝臓、腎臓などに血液が十分に供給されなくなり、筋肉のけいれんや意識障害、肝臓や腎臓の機能不全が引き起こされます。さらに、高温自体が各臓器の働きを悪化させる原因にもなります。
さらに知っておきたいことは、心臓疾患、糖尿病、精神神経疾患、広範囲の皮膚疾患なども「体温調節がうまくできない」状態であるということです。心臓疾患や高血圧などで投与される薬剤や飲酒も自律神経に影響したり、脱水を招いたりしますから要注意です。
図3. 熱中症の起こり方
5月に熱中症のイメージはないですが、急に気温が上がる時期なため、注意が必要ということですね。
【参考文献】
1) 環境省. 熱中症とは何か.
https://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/001-2.pdf
(2025. 02 14 検索)
オルトメディコでは、軽度熱中症者を対象とした
試験品の効果検証試験が実施可能です!
ご興味を持っていただけましたら、
お気軽にお問い合わせくださいませ!
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
ヒト臨床試験 (ヒト試験)
各種サポート業務等
各種お問い合わせは
お気軽にどうぞ
03-3812-0620 平日 | 9:00-17:00