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2025.07.17
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私たちの体の中では、毎日目に見えない「やりとり」が無数に交わされています。
そのやりとりの伝令役ともいえる存在が、「サイトカイン」と呼ばれる物質です。
サイトカインとは、免疫細胞や様々な組織の細胞から産生される情報伝達物質の一種で、細胞同士の「指示」や「調整」を担う、体内の伝達係のような役割を果たしています。
特に免疫応答や炎症反応において重要な役割を果たし、その多様性と機能性から、複数のカテゴリーに分類されています。
今回は、代表的なサイトカインの種類について、紹介します。
「インター(Inter:間)」「ロイキン(leukin:白血球)」の名前の通り、主に白血球 (免疫細胞) 間の情報伝達を担うサイトカイン群です。インターロイキンなしでは免疫機能は成り立たない一方で、自己免疫疾患、免疫不全などの疾患にも関係しています。インターロイキンには番号が付けられており、IL-1、 IL-2、 IL-6、 IL-10、 IL-12など、非常に多くの種類が見つかっており、それぞれが多様な機能を持っています。
表. 代表的なインターロイキン
名称 | 特徴 |
---|---|
IL-1β | 炎症反応に関与し、炎症性サイトカインと呼ばれるグループに属している。 |
IL-2 | T細胞自身の増殖と分化を促進させる作用を持っている。 |
IL-4 | アレルギー反応で重要な役割を担うインターロイキン。B細胞の増殖、T細胞と肥満細胞の分化に関与する。 |
IL-5 | B細胞に働きかけ、IgA(免疫グロブリンA)を分泌させる。 |
IL-6 | 炎症、免疫疾患の発症に関係するインターロイキン。T細胞やマクロファージによって産生される。 |
IL-8 | 好中球を炎症部位へ誘導する。 |
IL-10 | Th1サイトカインの産生を阻害する作用がある。 |
IL-12p70 | NK細胞を刺激し、分化を誘導する。 |
IL-17 | 炎症サイトカインの産生を誘導する。 |
インターフェロン (IFN) タンパク質は、免疫応答を調節するために宿主細胞により分泌されるサイトカインのファミリーです。これらのシグナル伝達タンパク質は、通常、病原体の存在下で宿主細胞により放出され、隣接する非感染細胞に警告して適切な細胞防御機構を活性化することにより、病原体を根絶するように機能します。IFN-α、 IFN-β、 IFN-γなどの種類があります。
表. 代表的なインターフェロン
名称 | 特徴 |
---|---|
IFN-α/β | ウイルス感染に対する自然免疫反応に重要な役割を果たす。形質細胞様樹状細胞や線維芽細胞など多くの細胞種により産生される。 |
IFN-γ | ウイルス感染防御、マクロファージ活性化、Th1分化促進に重要な役割を果たす。活性化されたT細胞から産生される。 |
がん細胞 (腫瘍) を壊死させる因子として発見されたことに由来する名称です。TNF-αはIL-1やIL-6と並ぶ強力な炎症性サイトカインとしても知られており、免疫応答や細胞死 (アポトーシス) の誘導など、多岐にわたる機能を持ちます。
表. 代表的な腫瘍壊死因子
名称 | 特徴 |
---|---|
TNF-α | 炎症反応の中心的役割を果たす。食細胞の細胞活性化、エンドトキシンショックなどを起こす。 |
TNF-β | TNF-αに類似する因子。炎症誘導、細胞傷害、リンパ組織の形成や細胞死に関与する。 |
これらのサイトカインを測定項目として組み込んだ食品の臨床試験も、弊社にて実施可能です。
炎症状態の可視化や、機能性評価の一助として、ぜひご活用をご検討ください。サイトカインの網羅的な解析も可能です。
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