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2025.06.06

ニュートリゲノミクスを用いた食品機能評価

こんにちは。
株式会社オルトメディコ 営業部 1課の中村です。

ニュートリゲノミクスを活用し食品の機能性を検証した研究について、ご紹介します。
  • 学位
    修士 (農学)
  • 最終学歴
    2021年3月 信州大学大学院 総合理工学研究科 農学専攻修士課程 修了
  • 役職
    主任
  • 実績・得意案件
    男性更年期、骨格筋維持
  • 趣味
    国内旅行
  • 好きな言葉
    創意工夫
  • 連絡先
    planning-department@orthomedico.jp

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6月になり、雨予報の日が増えてきましたね。
高湿度の環境では、汗が蒸発しにくいため、体温を下げることができずに熱中症の危険が高くなります。皆様、熱中症にはお気をつけください。

今回も引き続き、ニュートリゲノミクスを活用した食品の機能性検証について、
実際に行われた研究をご紹介します。

前回の内容はこちらからご確認ください。

酵母発酵した加熱ニンニクが細胞のオートファジーに与える影響1)

この研究では、
トランスクリプトーム解析によって仮説を設定し、その後、細胞での検証試験および動物試験を経て、酵母発酵した加熱ニンニクが細胞のオートファジー活性に影響を与えることを確認しました。

オートファジーに与える影響
OUMS-36T-1細胞中のオートファジー活性を測定したところ、酵母発酵した加熱ニンニクでは、未処理の対照群よりも強いオートファジーの活性化が示されました。
酵母発酵した加熱ニンニクによるオートファジー活性のメカニズム
オートファジーに関連する遺伝子の発現パターンと、上流の転写因子の変化を解析したところ、酵母発酵した加熱ニンニクによるオートファジーの活性化は、mTOR経路に依存せず、転写因子EGR1が関係している可能性が示されました。
さらに、オートファジー活性を高める成分に着目したところ、加熱酵母発酵ニンニク中のポリアミンである、スペルミジンとスペルミンの比率が変化していることが分かりました。

これらのことから、酵母発酵した加熱ニンニクは細胞内ポリアミンのスペルミン/スペルミジン比を変化させ、EGR1を介したオートファジー活性化を誘導することが明らかになりました。

図. 酵母発酵した加熱ニンニクによるオートファジー活性のメカニズム

通常、オートファジーは栄養不足などでmTORが抑制されることで活性化しますが、mTORを抑制せずにオートファジーを促進する新たな経路として、EGR1を介した経路にも注目したいですね。

このように、早稲田大学の原教授と共同で行っているニュートリゲノミクスサービスでは、遺伝子発現やタンパク質発現、細胞代謝産物の分析だけでなく、細胞で確認される現象を調査することも可能です。

このサービスでは、細胞を使った機能性スクリーニング試験をご提案しております。
その他、特定の機能にフォーカスを当てた細胞試験や動物試験の実施もご相談ください。

【参考文献】

1) Xie K, Yano S, Wang J, st al. The Yeast-Fermented Garlic and a Balance of Spermine/Spermidine Activates Autophagy via EGR1 Transcriptional Factor. Molecular Nutrition. Mar;69(5). 2025.

皆様からのお問い合わせをお待ちしております。


株式会社オルトメディコ
営業部 1課
中村 駿一

〒112-0002 
東京都文京区小石川1丁目4番1号
住友不動産後楽園ビル2階
TEL: 03-3818-0610
E-Mail: planning-department@orthomedico.jp

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