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2025.11.17
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腎臓は、「沈黙の臓器」と呼ばれているのをご存じでしょうか。その機能低下に伴う自覚症状が乏しいため、早期に腎機能の異常を発見し、保護・改善することが重要となります。
今回は、未病段階の腎臓の機能を評価するバイオマーカーとして着目されている「ウロモジュリン」について紹介いたします。
腎臓は血液をろ過し、老廃物を尿として排出する重要な臓器です。
慢性腎臓病(CKD)は、腎機能の低下やタンパク尿などの異常が続く状態を指す総称で、日本では成人の約8人に1人、約1,330万人が罹患していると推計されています。
CKDが進行すると透析や腎移植が必要な末期腎不全に至りますが、腎臓は自覚症状が出にくいため、気づいた時にはすでに進行している場合が多く、早期の腎機能保護・改善が健康寿命を延ばす上で重要とされています。
ウロモジュリンは、腎臓のみで合成され、正常なヒトの尿に多く含まれるタンパク質ですが、血清中にもわずかに存在します。そして、その濃度は腎臓の機能上の単位であるネフロンの減少に伴い、低下することが分かっています。これらのことより、血清ウロモジュリン濃度を測定することは、正常に機能しているネフロン量を評価できるといえるため、未病段階の腎機能評価にも活用できるマーカーであると考えられています。
| 項目 | 血清クレアチニン (Creatinine) |
シスタチン C (Cystatin C) |
ウロモジュリン (Uromodulin) |
|---|---|---|---|
| 評価方法 | eGFR(推算糸球体濾過量)を計算して腎機能を推定 | eGFRcys(シスタチン C を用いた推算 GFR) | 血中濃度で測定(eGFR を計算せず腎機能の推移の把握が可能) |
| 長所 | 広く普及・安価・検査標準化済み | 筋肉量に依存せず,早期 CKD 検出に有用 | 測定値の幅が大きく腎機能の変化や推移を視覚的に把握しやすい |
| 臨床での 主な用途 |
腎機能の基本評価 eGFR 算出 |
CKD の早期診断 eGFR 補正 |
腎機能低下や腎保護評価の新規マーカー |
↓以下より、「ウロモジュリン」を評価指標に加えた安全性の試験例をご確認いただけます。
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