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森鷗外記念館

皆様、こんにちは。統計解析課の田仲です。

私は現在千代田線沿いの「千駄木」という町に居住しています。
このエリアは明治大正の文豪たちが多く居を構えていたことで有名であり、特に「団子坂」という坂を登った高台にあった森鷗外邸「観潮楼」には近所に住む多くの文化人が集って歌会を催していたそうです。

残念なことに観潮楼は火災や戦災で焼け落ちましたが、現在その跡地には「森鷗外記念館」が建っています。今年2022年は鷗外生誕100周年の節目ということで、現在写真や映像を多く公開した特別展「写真の中の鷗外 人生を刻む顔」が開催されています。
先日その特別展を観覧してきましたので、この場を借りて紹介させて頂きます。

記念館には庭園が併設されており、「大銀杏の樹」や「三人冗語の石」など、鷗外が家族や友人と庭園で過ごしていた当時の写真にもみられる特徴的な風景が今も残されています。

展示は基本的に撮影NGでしたが、写真や当時出版された書籍の原本、鷗外にゆかりのある品など視覚的に分かりやすく訴えかけてくる内容が多かったので、予備知識に乏しくても見ごたえを感じる内容でした。
近年、作品の内容よりも文豪本人のクズエピソードを取沙汰して面白おかしく語るのが流行っており、実際自分も鷗外に関しては「公衆衛生研究において意見が対立した北里柴三郎や鈴木梅太郎に対して攻撃的な態度を取り続けたものの結局自分の方が間違ってた頑迷な人」という印象が強かったのですが、展示された私信の内容などから、「立場が重いために却って望んだ生き方ができないことに終生悩み続けた人」という新たな印象も受け、無責任かつ欲望に忠実に生きた結果悩むことになった他の文豪たちとは違った意味で難しい人生だなと感じました。

お読みいただきありがとうございました。

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