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これから本格的に暑くなっていきますが、皆さん、熱中症対策はもう始めていますか？
暑さに慣れていないこの時期には、体調を崩してしまうことが多いため、早めの予防が大切です。

今回は熱中症の予防について、ご紹介します。

熱中症予防^1-2)

〇暑さを避ける

体内では、産熱と放熱のバランスが保たれています。産熱は体が熱を生み出す働きで、放熱はその熱を体外に逃がす働きです。このバランスが崩れると、熱中症が引き起こされるため、バランスを保つためにも暑さを避けることが重要です。

つまり、暑い日は、
● エアコン等で温度をこまめに調節
● 遮光カーテン、すだれ、打ち水を利用
● 外出時には日傘や帽子を着用
● 天気の良い日は日陰の利用、こまめな休憩
● 吸湿性・速乾性のある通気性のよい衣服を着用
● 保冷剤、氷、冷たいタオルなどで体を冷やす

等を行うことで、熱中症を防ぐことができます。

〇水分補給

暑い日は汗をかきますよね。汗が蒸発することで、放熱を行い、体温が調節されています。汗をかいて体内の水分を失ったとき、十分に水分を取らないと脱水症状になります。脱水症状が続くと、全身倦怠感、悪心・嘔吐、頭痛などの症状が現れます。つまり、こまめに水を飲む (特に喉が渇く前に飲む) ことが熱中症予防や重症化予防において大切です。また、汗の成分には、水に加えてナトリウム (863 mg/L)、カリウム (222 mg/L)、カルシウム (16 mg/L)、マグネシウム (1.3 mg/L) が含まれるため、それらも補給することが大切です。

〇熱中症の症状を知る

症状を知ることで、適切な対処を行うことできます。
熱中症における初期の症状としては、
● めまい
● 立ちくらみ
● 生あくび
● 大量の発汗
● 筋肉痛
● 筋肉のこむら返り

などが挙げられます。
これらの症状が進むと、
● 頭痛
● 嘔吐
● 倦怠感
● 判断力低下
● 集中力低下
● 虚脱感

といった症状に現れます。
このような症状が現れた場合、すぐに涼しい場所で休み、水分と塩分を補給することが熱中症予防に大切です。

また、高齢者や子どもでは、特に熱中症になるリスクが高いと言われています。
高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対する体の調整機能も低下しているため、注意が必要です。また、子どもは体温の調節能力がまだ十分に発達していないため気を配る必要があります。

これから本格的に暑くなりますが、無理せずお体を大切にしてください。

【参考文献】

1)	厚生労働省. 熱中症予防のための情報・資料サイト. https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku/ （2025.02.14 検索）
2)	Montain SJ, Cheuvront SN, Lukaski HC. Sweat mineral-element responses during 7 h of exercise-heat stress. Int J Sport Nutr Exerc Metab. 17(6):574-82. 2007.

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