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2025.09.04

免疫調節の要 ―サイトカインについて②―

こんにちは。
株式会社オルトメディコ 検査運営課の野口です。

今回は、
前回に引き続きサイトカインについて、
ご紹介いたします。
  • 学位
    学士
  • 最終学歴
    2015年3月 東京工科大学 応用生物学部 応用生物学科 卒業
  • 役職
    課長補佐
  • 実績・得意案件
    スケジュール管理
  • 趣味
    読書、映画鑑賞、音楽鑑賞
  • 好きな言葉
    切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ踏み込みゆけばあとは極楽
  • 連絡先
    planning-department@orthomedico.jp

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前回は、サイトカインの中でも特に有名な「インターロイキン (IL)」「インターフェロン (IFN)」「腫瘍壊死因子 (TNF)」についてご紹介しました。

↓前回はこちら

今回は、免疫調整に加え、細胞の移動・成長・修復に関与するサイトカイン群を中心にご紹介いたします。

ケモカイン類

ケモカインとは、主に白血球に作用し、その物質の濃度勾配の方向に白血球を遊走させる活性 (走化性) を持つサイトカインの総称です。炎症部位で大量に産生され、血管内から組織への白血球の移動を促進することで、免疫応答に重要な役割を果たします。

表. 代表的なケモカイン

名称 特徴
IL-8(CXCL8) 好中球を炎症部位へ誘導する。
CCL2 単球・T細胞の遊走を促進する。
CCL5 T細胞・好酸球を誘導する。
CXCL12 造血幹細胞の維持・がん細胞遊走にも関与する。

成長因子 (GF)

成長因子とは、細胞の増殖・分化・成熟・生存・移動などを制御するサイトカインの一種です。
細胞外から分泌され、特定の受容体に結合して細胞内シグナルを活性化することで、生理機能や組織の恒常性を維持する重要な役割を果たしています。

表. 代表的な成長因子

名称 特徴
HGF 肝再生、血管形成、細胞遊走を促進する。
EGF 上皮細胞の増殖と創傷治癒を促進する。
VEGF 血管新生を促進する。
TGF-β 多くの細胞種に対して増殖抑制、細胞分化やアポトーシスの誘導などにも寄与する。

コロニー刺激因子 (CSF)
コロニー刺激因子とは、白血球系幹細胞に作用し、その成長や分化を促進するサイトカインの一種です。好中球、マクロファージ、樹状細胞などの白血球の形成および機能調節に重要な役割を果たしています。

表. 代表的なコロニー刺激因子

名称 特徴
M-CSF 主にマクロファージ系の細胞の分化・増殖を促す。
G-CSF 主に顆粒球系細胞の分化・増殖を促す。
GM-CSF 骨髄前駆細胞に作用し、マクロファージや好中球を含め、より多くの細胞の分化・増殖を促す。

弊社では、これらのサイトカインを測定項目として組み込んだ食品の臨床試験も実施可能です。
サイトカインの網羅的な解析も可能です。
炎症状態の可視化や、機能性評価の一助として、ぜひご活用をご検討ください。


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株式会社オルトメディコ
研究開発部 検査運営課
野口 隼太

〒112-0002
東京都文京区小石川1丁目4番1号
住友不動産後楽園ビル2階
TEL: 03-3818-0610
E-Mail: planning-department@orthomedico.jp

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