皆さんこんにちは!
本日は、
統計解析クイズを出題します!
- Question
Q1: RからSPSSへデータをCSV形式でエクスポートする際、欠測値(NA)を空欄(na = "")として明示的に出力しない場合、SPSS側で生じる不具合として最も適切なものはどれか。
- A. SPSSが該当する列を文字列型として誤認識し、数値としての解析に支障をきたす恐れがある。
- B. SPSSへのインポート時に致命的なエラーが発生し、データの読み込み自体が完全に中断される。
- C. ベースラインのデータが、インポート時にシステムによって自動的にすべて削除される。
- D. 混合モデル(MMRM)のメニューを選択できなくなり、通常の線形回帰しか実行できなくなる。
Q2: 臨床試験の反復測定データにおいて、一部で値が欠損している第1時点(VISIT1:ベースライン)のデータ行を解析対象から除外してそれ以降の時点を評価したい場合、SPSSの「ケースの選択」で設定すべき正しいIF条件式はどれか。
- A. VISITN == 1
- B. VISITN > 1
- C. FEV1_BL == 0
- D. VISITN != "baseline"
Q3: 繰り返し測定を含む縦断データを扱う「線形混合モデル(MMRM)」をSPSSのGUIで構築する際、モデル式(固定効果・共変量)の変数設定に関する記述として誤っているものはどれか。
- A. 従属変数(目的変数)には、各測定時点の評価指標(例:FEV1)となる連続変数を指定する。
- B. 固定因子(説明変数)には、測定時点(VISITN)や投与群(ARMCD)、およびその交互作用項を指定する。
- C. 共変量には、ベースライン時の測定値(例:FEV1_BL)などを指定する。
- D. 固定効果のモデル項目(説明変数)に、繰り返しを識別するための被験者ID(USUBJID)を直接追加する。
ヒントはコチラの画像をクリック!↓
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Q1: 正答: A
解説:
CSV出力時に欠測値を空欄(na = "")として明示的に処理しない場合、欠測値が "NA" という文字列で出力されます。SPSSは列内に1つでも文字列が含まれていると、列全体を数値型ではなく文字列型として自動認識してしまうため、その後の数値解析(MMRMなど)の変数として選択できなくなるなど、解析に支障をきたします。Q2: 正答: B
解説:
臨床試験などの反復測定データにおいて、第1時点(ベースライン)のデータを除外し、それ以降(第2時点以降)の繰り返し測定データのみを抽出して解析対象とするためには、条件式に VISITN > 1 と指定するのが適切です。これにより、測定時点を表す変数が1より大きいケースのみがフィルタリングされて解析に用いられます。Q3: 正答: D
解説:
線形混合モデル(MMRM)において、被験者ID(USUBJID)は繰り返し測定の単位となる「対象(被験者)」を識別するための構造変数として指定します。これを固定効果(説明変数)のモデル式に直接投入してしまうと、被験者ごとの固定的な影響を推定することになり、本来の混合モデルの目的である「被験者内の相関を考慮した集団全体の効果推定」ができなくなります。従属変数(FEV1)、固定因子(時点、群、交互作用)、共変量(ベースライン値)の設定はすべて統計学的に適切です。
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